ハイ・フィデリティ これは最高にご機嫌 | 星空シアター

ハイ・フィデリティ これは最高にご機嫌

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
ハイ・フィデリティ 特別版

◆おとなになったらBS-iをD-VHSにてハイビジョン録画し鑑賞。2ch(残念)。

◆「ハイ・フィデリティ」すなわち「Hi-Fi」ハイファイ。高忠実度とでもいおうか。オーディオ用語である。これは男のなさけなさやわがままやロマンなどを高忠実に吐露した作品とみる。同時に女のしたたかさや美しさすばらしさも。


◆主人公ロブ(ジョン・キューザック)が,カメラに向かって語る一人称の視点で描かれ,それゆえに2番目の彼女の本当の気持ちがこれまでずっと分からなかったのが,久しぶりに会って初めて分かると言う具合で,一人思いこむ人間の悲しさも一人称ゆえに表現されておもしろい。


◆素敵な女性が次々に出てくるが,特にキャサリン・ゼタ・ジョーンズはゴージャス。さりげばく,セレブの中を自由に奔放に生きている姿が見事。


◆マシンガントークのジャック・ブラックも欠かせないキャラだ。あんなマニアックな店員がいる店もおもしろいだろう。ギンギンのハードロックを限りなく指向する彼がラストに歌うスローロックのラブソングが泣かせる。


◆舞台設定が中古ディスク(アナログディスクがほとんど?)なので音楽はもはや主人公だ。題名の一因でもあろう。やはり,アナログディスクはいいのだ。CDより本当に音がいいから。


◆とにかく音楽・シナリオ・女優たち・キューザックにブラックとそろいにそろった最高にご機嫌な作品だ。おすすめ。