ドラマ日和 2時間の映画が重くなったとき | 星空シアター

ドラマ日和 2時間の映画が重くなったとき

◆この週末はドラマを数本見て楽しんだ。ドラマ日和である。

◆BSデジタル等をHDD録画して鑑賞。


◆まず,土曜日の朝は連ドラ「純情きらり」を一週間分楽しむ。宮崎あおいの笑顔にさわやかになり,そのがんばりに励まされる。連ドラの王道をいく展開である。劇団ひとりもいい味を出しており,インテリっぽい役が似合うし,嫌みがない。にぎやかな岡崎のストーリーの中に,長女杏子の封建的な悲劇の筋が一本挿入されていてなかなかにすばらしいのだ。次週はこの長女を救うために桜子が奮闘するようだ。楽しみだ。

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◆さて,HDD録画分の新番組「LOST」を観る。飛行機の残骸のリアリティはなかなかすばらしい。しかし,あそこまでめちゃくちゃに壊れていると,生存者は絶望的な気もするが・・・まあ,いいか。さらに,いきなりの姿の見えない怪物の登場には驚く。「ザ・グリード」のラストシーンを思い出してしまった。木をなぎ倒して進む恐ろしい怪物。こりゃのっけからハイテンションである。

 第2話は録画忘れしており,リアルタイムで最後の5分くらいを観た。くやしい!十年以上も発せられているフランス語の救助メッセージ。不気味である。第3話は録画忘れに注意しなくちゃ。木曜日,クッキの前だ。


◆次はその「クッキ」。第2話「家出」を観る。違う目的からの2人の子供の家出。敵役の子も憎たらしいが笑顔とえくぼがかわいくてよい。やはり敵役がどんと存在感なくっちゃいけない。その点では合格。クッキの明るさ素直さそして元気よさには励まされる。また,養母の醜さにも驚いてしまう。人間の様々な姿を極端な形で描いているのでわかりやすいドラマである。クッキの父の部下役は,「真実のために」の主人公かな。

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◆最後はハイビジョンドラマ「彗星生物WoO」第2話「私は殺される!」

 ハードな題名だが,内容もなかなかにハードである。ただ一人生き残ったアイは「防衛司令部」へ秘密裏に隔離。母親との連絡も取れぬよう細工をされる。そして登場マッドサイエンティスト「長倉博士」こと塚本伸也。白髪交じりのふけメイクで,足はびっこをひく。いいねえ。今回はそれほどクレイジーな演技は見せなかったが,終盤の内輪もめでは,その片鱗を垣間見せ,今後の狂い振りに期待したい。

 さて,ただ一人の協力者にも思えた葛城少尉にも裏切られたと思い,孤立無援のアイ。この状況は怖い。少年ドラマシリーズのダークさも少し含みつつドラマはあっという間に終わった。次は5月の放送だ。次回がヒーロー登場のようだ。

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◆結局2時間の映画より長い時間観たのかもしれない。けれど,良質のドラマには素晴らしい吸引力がある。何より,次をすなわち未来を楽しみにさせてくれる。