フライトプラン スケール感は・・・小さい | 星空シアター

フライトプラン スケール感は・・・小さい

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フライトプラン

◆レンタルDVDにて鑑賞。1080i出力。ドルビーデジタル音声。5.0ch再生。

◆予告編は良くできていて,とてもおもしろそうで観たくなる。だが,実際はこじんまりしたあまり心のひだに訴えてこないスケールの小さい作品である。


◆飛行機の内部という限定された密室で,濃密なドラマを展開するにはシナリオのおもしろさが大切になってくる。ここがこの作品の弱点であろう。犯人が分かったとたんしらけてしまう。


◆予告編では,子どもの失踪を確信するのに,窓に残したハート型がその根拠となるというふうに見えるが,本編ではそうでなく,ジョディーは終始,自分の考えに確信をもっている。セラピストとの会話にも,一瞬人間的な弱さが出そうになるが,強固な意志で打ち消され,鉄の女は戦い続ける。彼女には迷いや葛藤が無く,そこが逆に感情移入を妨げたのでは無かろうか。


◆ネタもととなった,ヒチコックの「バルカン超特急」は観てみたい。