ライディング・ザ・ブレット スティーブン・キング原作 佳作かな | 星空シアター

ライディング・ザ・ブレット スティーブン・キング原作 佳作かな

日活
ライディング・ザ・ブレット

◆レンタルDVDにて鑑賞。1080i。5.0chドルビーサラウンド音声。

◆スティーブン・キング御大原作。何の予備知識もなく観たので,結構楽しめた。


◆冒頭の70年代の音楽や風俗(ヒッピー・マリファナ)が懐かしい。ジョージ・ハリスンの耽溺していたインド音楽やジョンレノンのコンサートに行くというエピソードなども共感できる。ビートルズ再結成を期待するところなどいいねえ。すでに今はジョンもハリスンも天国だ。


◆映画は主人公の大学生が母親尾入院を聞き,故郷へもどるいわばロードムーヴィー。ヒッチハイクをしていくわけだが,不気味な人や幽霊の車に乗ることに。少年の頃乗れなかったブレットというジェットコースターに乗ること,つまり「逃げるな」ということかな。自分のエゴをさらけ出しながらも,決して逃げずに前を向いて立ち向かう。これは,母親の「これから人生に立ち向かうのよ」というせりふでわかりやすくガイドされる。

◆映像的にも,主人公(名前がなんと,アラン・パーカー)はジョニーディップぽい感じで,陰がありなかなかよろしい。現実と妄想が入り交じり,かつわかりやすい。


◆キングの作品の映像化は失敗が多いが,これは小品の佳作というところ。「スクリーム」のアークエットがいい味出します。