砂漠 伊坂幸太郎 青春群像はやはりいいものだ | 星空シアター

砂漠 伊坂幸太郎 青春群像はやはりいいものだ

砂漠
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株式会社 ビーケーワン

◆仙台を舞台に,東西南北+鳥の5人の大学生の群像劇。

◆誰もが息をのむほどの超美人,だが無愛想な「東堂」,形容しがたい個性と愛すべき信念の持ち主「西嶋」

超能力少女「南」,ふつうの学生(語り手)「北村」,それに「げはは」と笑う鳥井。鳥井言わせれば,北村は,鳥瞰型人間。冷静に鳥の目で上から物事を見る。これらの,実に魅力的なキャラがバランスよく立って,さすが伊坂と思わせる。


◆4年間の大学生活を4つの季節で描く,4づくし。得意のサスペンスもぱらぱらふりかけ,大変においしい小説となっている。


◆視覚的要素がふんだんで,目に浮かぶようにわかりやすい。これは映画化されるかも。


◆カバーのイラストは何とかならなかったのかなあ。


◆「砂漠」とは何のことかは,読んでのお楽しみ。楽しく読める一冊。おすすめ。